同じ京都市美術館で、11月6日まで。それぞれ別に入場料は要ります。この美術館のコレクション展のひとつで「写生」がテーマ。圧巻は、竹内栖鳳の幼少のころから最晩年にいたる写生帳の数々。この大画家もまた、ひたすら写生しつづけた生涯であったことが、よくわかります。そのほか、高名な作家の下絵がたくさん出ていて、制作の苦労をしのばせます。私の大好きな榊原紫峰の「奈良の森」の鹿にも、久しぶりに逢えました。日本の画家たちも、ルーブルに負けていません。ものによっては、こちらのほうが写生力も表現力も上だなあ、と思うものも少なくありません。