島成園と浪華の女性画家展

d0003725_2092057.jpg
なんば高島屋の「島成園と浪華の女性画家展」(14日まで)を見てきました。大正から昭和の初めにかけて、大阪では大勢の女性の画家が活躍したました。昔は「閨秀画家」、ついで「女流画家」、いまは「女性画家」。なかでも島成園が有名で、凄みのある退廃的な作品に到達した成園が、結婚するや、一転しておだやかな作風になるところが劇的です。ほかにも木谷千種、岡本更園、三露千萩・千鈴母娘、松本華羊、生田花朝などなど、大阪の女性画家の作品をこれだけまとめて見る機会はめったにありません。画家の菅楯彦夫人となった、南地の名妓・富田屋八千代こと遠藤美紀や、「堀江六人斬り」事件の犠牲になり両腕を失った大石順教尼が、口にくわえた筆で描いた作品も出ています。
いまから40年前、私は「大阪百年」という新聞連載の取材で、菅楯彦の弟子で風俗画の生田花朝(いくた・かちょう)さんと、大阪・太融寺の娘で花鳥画の融紅鸞(とおる・こうらん)さんに会いました。かわいらしい老婦人といった感じの花朝さんからは、楯彦と八千代のロマンス秘話をたっぷり、「あんた、別れなはれ」のラジオの人生相談が人気だった紅鸞さんには、昔の太融寺境内のさまを事細かに再現してもらいました。こどもが大勢登場する花朝さんの大阪風俗図、紅鸞さんのさわやかな朝顔と玉蜀黍図をなつかしく再見。生国魂神社には花朝さんの句碑(たしか「餅花の柳芽をふく二月かな」)もあります。
by yagi070 | 2006-02-03 21:02 | 展覧会
<< 季節の壁紙~ツバキ 季節の壁紙~スイセン >>