12月16日まで、大阪市立美術館。マンション暮らしでは、屏風はすっかり縁遠くなりましたが、昔から日本人の生活にはなくてはならない装置でした。たたむと運びやすいので、外国へも輸出され、スペイン語やポルトガル語では、今でもBIOMBO(ビオンボ)。その名品を集めた、めずらしい展覧会です。私が大の気に入りの大阪・金剛寺の「日月山水図屏風」も、久しぶりに見ることができました。切り分けられて世界あちこちに散らばったものが、再会して元のかたちにして見せたものや、外国人を描いた「南蛮屏風」、江戸時代に軍艦をもらったお礼に、幕府がオランダへ贈った「贈蘭屏風」もどっさり出ています。