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ミヤコ蝶々さん

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なんば高島屋の「女ひとり ミヤコ蝶々展」(10月3日まで)を見てきました。80歳で亡くなられて、もう5年。
蝶々さんには、3回インタビューしました。3回目は中座の楽屋で、蝶々さんは腰を痛めていました。カメラマンの撮影がすむと、蝶々さんは「腰がどうもならんねん。すんまへんけど、横にならしてもろて、よろしいか」。横になった蝶々さんを前に、私が座って話し始めたのですが「どうも、ぐあいが悪いなあ。あんたも横になってくれはったら、やりやすいねんけど」。そこで、私も蝶々さんと並んでゴロリ。現役時代、1000人近い人にインタビューしましたが「ゴロ寝インタビュー」というのは、後にも先にも、このときだけです。
台本の字が読めないので「これ、なんという字?」と聞いているうちに、相方の芸名が「南都雄二」になった、という有名な話になりました。すると、蝶々さんは「いまでも、むずかしい漢字は苦手でねえ。台本も全部ひらがなで書いてもろたら、ありがたいのやけど、それでは”いしや”が、医者か石屋か、わからん」。石屋が台本に登場するとも思えませんが、実は、自分が墓石屋さんのCMに出演していたことが、ちゃんとふくませてあるのです。女ひとり、さまざまな山谷を越えてきた蝶々さんの話は、尽きることを知らず、その一つ一つが実におもしろい。会うたびに、一日中聞いていたいような気がしたものです。こういってはなんですが、若い駆け出し女優の、背伸びしたような話とは、くらべものになりませんでした。
by yagi070 | 2005-09-28 19:08 | ひと

季節の壁紙~ヒガンバナ

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ヒガンバナ(彼岸花)
本日は「秋分の日」なので、これ。別名「マンジュシャゲ」(曼珠沙華)は、サンスクリットのからの音訳。法華経が説かれるとき、天から降る花で、それを見る人の固い心を柔らかくするので「柔軟花」という漢訳もあります。この花がハラハラと天から降る光景を、ぜひ一度見てみたいものです。ほかにも、墓場に多いのでシビトバナ(死人花)、食べると舌がしびれるのでシタマガリ(舌曲)など、たくさんの異名がありますが、カミナリバナ(雷花)、キツネノカンザシなどは、きれいです。白や黄色のものもあります。有毒ですが、飢饉のときは根をよくさらして食べる「救荒植物」でもあったようです。曼珠沙華の歌はいくつかありますが、私たちの世代にぴったりなのは古賀メロディで、二葉あき子創唱、のちに美空ひばりも歌った「恋の曼珠沙華」。「あの日から人知れず咲いた花 ああせつなきは女の恋の曼珠沙華」。
by yagi070 | 2005-09-23 18:59 |

季節の壁紙~コチョウラン

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コチョウラン(胡蝶蘭)
コチョウラン(ファレノプシス)といっても、数え切れないほどの品種があります。これは、分類上は「ドリテノプシス」といわれるもので、ドリティスとファレノプシスを掛け合わせてできました。「ビューティ・シーナ ランラン」という名の最新園芸種です。ファレノプシスは、ギリシャ語の「ファラニア」(蛾)と「オプシス」(似ている)の合成語ですから、ほんとうは「胡蝶蘭」よりも「蛾蘭」とすべきなのでしょうが、それでは商売になりません。近ごろは花屋さんでも「コチョウラン」ではなくて「ファレノプシス」と表示していることがあります。
by yagi070 | 2005-09-22 12:56 |

おもしろ切手

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まだありました「寿司切手」。これは1990年香港発行の「香港の国際美食」切手6枚のうちの1枚。この「にぎり」は、赤貝・エビ・マグロ・トロ・玉子・イカ・コハダ、それに「河童巻き」と、はっきりわかります。イギリスのヨーロッパ切手を「寿司1号切手」としたのを、取り消します。香港のみなさん、ご無礼いたしました。
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ことのついでに「キムチ切手」も、ご紹介。2001年、韓国発行の「韓国の漬物」切手4枚の1。
by yagi070 | 2005-09-22 12:46 | 切手

季節の壁紙~ヒメジョオン

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ヒメジョオン(姫女苑)
小さな花ですが、よく見るとキリリとした表情をしています。アメリカ生まれ、明治の初めに来日。大正時代に遅れてやって来た「ハルジオン」(春紫苑)に、最近は押され気味だそうです。よく似ていて素人には見分けがつきませんが、折ってみて、茎の中が詰まっているのがヒメジョオン。中空なのがハルジオン。よく似たキク科のものには、アレチノギクやムカシヨモギなどがあります。
by yagi070 | 2005-09-17 19:02 |

おもしろ切手

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EU各国が毎年、共通のテーマで発行するのが「ヨーロッパ切手」。ことしのテーマは「美食」。
これはイギリスの「ヨーロッパ切手」で、「食生活の変化」を表現した5枚組の1枚。ソバカス坊やが箸を使って食べているのは、まぎれもなく、にぎりと細巻きの「寿司」。細巻きの海苔が緑色というのが、ちょっと気になりますが。寿司が切手の図柄になったのは、おそらくこれが初めてでしょう。寿司1号切手。
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料理や食べ物の切手を集めてみるのもおもしろそうですね。酒や果物、菓子、食材まで手を広げると、かなりの数になります。これは、4年前にスイスで発行された、チョコレート切手。濃厚なチョコレートの香りがついていたのですが、いまはさすがに消えてしまいました。念の入ったことに、切手とそっくりの、ほんもののチョコレートとのセット販売まであって、私も買って食べました。
by yagi070 | 2005-09-15 09:23 | 切手

季節の壁紙~エリカ

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エリカ
よく目にするエリカは、薄紅に小さな目玉のついたようなジャノメエリカですが、実は無数に近い種類があります。花の形も壷形、釣鐘形、筒形、色も真紅、薄紅、紅紫、黄、白、緑とさまざま。これは「ホワイト・デライト」という園芸種。この薄氷のような涼やかな風情は、残暑見舞いにはもってこいですね。この形で赤いのが、これから冬に出回る人気品種の「クリスマス・パレード」。
ブロンテの「嵐が丘」でおなじみの「ヒース」も、エリカ。ドイツでは「ハイデ」。エリカを見かけると、つい西田佐知子の「エリカの花散るとき」を思い出します。「エリカの花が散るときは、恋にわたしが死ぬときよ」。「うすい紅いろのエリカの花は」とありますから、きっとジャノメエリカなのでしょう。イギリスでは、白いエリカは「恋の成就」を意味する吉兆だそうです。
by yagi070 | 2005-09-10 09:55 |

心斉橋そごう帰還

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5年ぶりに大阪・心斉橋筋に「そごう」が帰ってきました。苦難のあとの再生。誰しも応援したくなります。やっぱり、ここには「大丸」と「そごう」が御神酒徳利のように並んでいないと、絵になりません。新生そごうは「なにわ遊覧百貨店」と銘打って、いろいろな仕掛けも工夫してあります。往年の心斉橋商店街を再現した「こだわり趣味の街」も楽しめます。かつてのモダニズムを懐旧する「心斉橋物語展」も開催中。よくもまあ、こんなに古いものを大切にとっておく人もいるのだなあと感心。心斉橋筋には、私にも幼いころからの思い出がたくさんあります。母親とはぐれて迷子になり、戎橋南詰めの交番所(いまもあり)に保護されたこともよくおぼえています。「大阪百年」という新聞連載(のち単行本)の取材で、昔の鉄橋の心斉橋(石の橋の先代)を探し回り、西淀川区出来島にあることを確かめたこともあります(現存日本最古のこの鉄橋は、現在鶴見緑地に保存)。それにしても、この展覧会に出品された資料は古い。これらを「なつかしい」と思うのは、昭和初年にものごころついていた人でしょう。
by yagi070 | 2005-09-10 08:47 | 町だね

季節の壁紙~シコンノボタン

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シコンノボタン(紫紺野牡丹)
和風の名前ですが、ブラジル生まれ。明治の末に来日した新顔です。発見したフランスの海軍士官、デュモン・デュルビルの名をもらって、学名はウルビレアナ。プリンセス・フラワー、パープル・グロリー・ツリー、特徴のあるオシベの形からブラジリアン・スパイダー・フラワーなど、いろいろな名を持っています。花もさりながら、ノボタンの仲間は、5本の葉脈がクッキリした、毛のある肉厚の葉が、印象的です。
by yagi070 | 2005-09-03 12:09 |