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季節の壁紙~紅梅

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紅梅
やっとウメが咲き始めました。新島襄の詩にも「庭上の一寒梅/笑って風雪を侵(おか)して開く/争わずまた力(つと)めず/自から占むる百花の魁(さきがけ)」とあるはずなのですが、さすが今年の寒さにはまいったようです。あちこちの梅園では「梅まつり」のノボリばかりがにぎやかで、梅は一輪もなし、という状態が続いていました。例年より開花が40日も遅れたところもあるそうです。
by yagi070 | 2006-02-25 19:43 |

モーリス・ユトリロ展

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なんば高島屋の「モーリス・ユトリロ展」(3月13日まで)を見てきました。ユトリロ展はこれまで何度も見ましたが、今回は没後50年記念展。それぞれの時代の作品がバランスよく80点、内外から集められています。うち20点は本邦初公開。実の父を知らず、奔放な母に一途な愛情を捧げ、晩年は口うるさい細君の尻の下に敷かれ、終生ジャンヌ・ダルクを尊敬し、アルコール依存症から脱け出せなかったユトリロですが、生前、作品はよく売れ、功なり名とげて、国から勲章まで受けた生涯でした。その点では、ゴッホやモディリアニとは違います。生活にゆとりができてからも、旧作をコピーしてまで、白いさびしい風景ばかり描きつづけたのは、ファンがそういう絵を求めたからだといわれています。外で写生をすると、みんなにひやかされるので、作品の多くは絵葉書をもとに制作されました。画面に登場する女性のお尻が、みんなむやみにデカイのも特徴です。
by yagi070 | 2006-02-25 19:26 | 展覧会

日本のわざと美展

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大阪歴史博物館の「日本のわざと美~重要文化財とそれを支える人々」(27日まで。火曜休館)を見てきました。文化庁主催の恒例のもので、ことしは茨城と大阪で展示。陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・和紙・截金・撥鏤の重要無形文化財保持者の極め付きの傑作約170点。「目を養うには一流のものを見よ」といわれますが、それにはもってこいの展覧会です。すでに歴史的存在となった名人上手が遺した作品もあります。息苦しくなるほど完璧な出来のものばかりで、私は「ウムム」とうなり通しでした。一筋に道を極めると、こうもなるものかと、つくづく感心します。象牙を染め、文様を彫り出す「撥鏤」(ばちる)という、古くに中国から伝えられた工芸があり、正倉院に名品が残っています。その技術を伝承する、吉田文之さん(2年前89歳で死去)を、かつて取材したことがあります。奈良のしもたやの、簡素な仕事場でした。吉田さんが「質のよい象牙を手に入れるのがむずかしくなってきた。後継者もなし。それに、どうあがいてみても、正倉院御物の先人の技にはおよばない」と長嘆息されたのを、忘れません。その吉田さんの作品、愛らしいブローチ(京都国立近代美術館所蔵)も出ていました(右)。
by yagi070 | 2006-02-15 23:00 | 展覧会

模型で世界旅行展

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国立民族学博物館で「模型で世界旅行~いろんな国の<私の風景>展」を開催中。今月28日まで。ただし20日~24日は資料点検のため休館。博物館研修のために各国からやって来た研修員が、それぞれのふるさとの風景を、1/600の模型にしたもの23か国37点を展示しています。アジア、中東、アフリカが中心ですが、みんなよくできています。有名観光スポットのほかに、山中の小さな集落や、漁村の活気あふれる光景など、研修員たちのふるさとに寄せる熱い思いが、小さな模型にこもっています。
パンフレット(無料)についていたペーパークラフトで、私も中国福建省の伝統的円形集団住宅「客家円楼・懐遠楼」をつくってみました。この中に同じ姓の人が100人ほど住んでいるそうです。
by yagi070 | 2006-02-13 21:21 | 展覧会

季節の壁紙~ツバキ

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ツバキ(椿)
白椿3種。うかつにも手控えのメモを紛失し、品種名は不詳。
「風にさみしく泣きぬれし/あわれ乙女の白椿」は、楠木繁夫の古賀メロディー「白い椿の唄」。
by yagi070 | 2006-02-12 09:55 |

季節の壁紙~ツバキ

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ツバキ(椿)
ツバキほど園芸品種の多いものはまたとありません。手元の「茶花大事典」を見ても、茶道で使われる花の千両役者はツバキです。香をたく茶室では、香りの少ないツバキが最適なのでしょうが、最近は香りの高いツバキを作り出すのも流行だとか。
ツバキはすべて「カメリア」の仲間。ツバキは「カメリア・ヤポニカ」、チャ(茶)は「カメリア・シネンシス」、サザンカは「カメリア・ササンクア」。「カメリア」はイエズス会の坊さんカメル師に由来。日本茶も紅茶も、椿姫も、椿油も、アンコ椿は恋の花も、みんな「カメリア」。昔はツバキの葉をタバコのように吸いました。佐藤春夫の「望郷五月歌」にも「山樵(やまがつ)が吸ひのこしたる/鄙(ひな)ぶりの山の煙草の/椿の葉焦げて落ちたり」とあります。
上は品種名「白寿楽」。99歳の賀の贈り物にしたら、喜ばれるでしょうね。下は「バレンタイン」。ひとつおぼえのチヨコレートもいいが、この一輪、というのも気がきいています。
by yagi070 | 2006-02-07 21:01 |

島成園と浪華の女性画家展

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なんば高島屋の「島成園と浪華の女性画家展」(14日まで)を見てきました。大正から昭和の初めにかけて、大阪では大勢の女性の画家が活躍したました。昔は「閨秀画家」、ついで「女流画家」、いまは「女性画家」。なかでも島成園が有名で、凄みのある退廃的な作品に到達した成園が、結婚するや、一転しておだやかな作風になるところが劇的です。ほかにも木谷千種、岡本更園、三露千萩・千鈴母娘、松本華羊、生田花朝などなど、大阪の女性画家の作品をこれだけまとめて見る機会はめったにありません。画家の菅楯彦夫人となった、南地の名妓・富田屋八千代こと遠藤美紀や、「堀江六人斬り」事件の犠牲になり両腕を失った大石順教尼が、口にくわえた筆で描いた作品も出ています。
いまから40年前、私は「大阪百年」という新聞連載の取材で、菅楯彦の弟子で風俗画の生田花朝(いくた・かちょう)さんと、大阪・太融寺の娘で花鳥画の融紅鸞(とおる・こうらん)さんに会いました。かわいらしい老婦人といった感じの花朝さんからは、楯彦と八千代のロマンス秘話をたっぷり、「あんた、別れなはれ」のラジオの人生相談が人気だった紅鸞さんには、昔の太融寺境内のさまを事細かに再現してもらいました。こどもが大勢登場する花朝さんの大阪風俗図、紅鸞さんのさわやかな朝顔と玉蜀黍図をなつかしく再見。生国魂神社には花朝さんの句碑(たしか「餅花の柳芽をふく二月かな」)もあります。
by yagi070 | 2006-02-03 21:02 | 展覧会