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季節の壁紙~ヤツデ

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ヤツデ
ウコギ科のヤツデは、天狗の羽ウチワのような大きな葉が、福を招くといわれ、昔はよく庭に植えられました。だから、こんな句も。
「ポケットに金のある日の花八つ手」(高橋悦男)
by yagi070 | 2011-01-31 18:55 |

季節の壁紙~サザンカ

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サザンカ
サザンカは、風もないのにハラハラと散るところが愛されますが、これは、ほかの花は散ってしまったのに、枝先にしがみつくシブトイ一輪。漢語でツバキは「山茶」、サザンカは「茶梅」のはずが、混線してしまい「山茶花」に。
by yagi070 | 2011-01-31 18:47 |

季節の壁紙~ストック

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ストック
本名はマッティオラ。地中海沿岸がふるさとで、アブラナ科。ストックは「茎」の意。一本立ちの種類は、たしかにグイとたくましい茎です。日本名の「アラセイトウ」の語源が、つまびらかではありません。一説には、ポルトガル語の、ラシャに似た布地「ラセイタ(羅背板)」。ストックの葉ざわりの感触が、ラセイタの手ざわりに似ていることから「葉ラセイタ」。そこから転じて「アラセイトウ」というのですが、さて。
by yagi070 | 2011-01-31 18:39 |

芥川賞と直木賞

今回は、どういうものか芥川賞と直木賞の計4作品を、読んでしまいました。
朝吹真理子/きことわ
  葉山の別荘を舞台に貴子と永遠子という2人の女性が25年ぶりに再会する。ただそれだけの話。ただそれだけの話がどうして小説になるのか、というのが読みどころ。現在と過去、現実と夢の間を自在にかけめぐる、流麗な筆さばきがみごとです。
西村賢太/苦役列車
  「平成私小説」の評判高い作品。なるほど、これはまぎれもない、日本の伝統的私小説。バブルの時代、もうこれ以下はないという底辺で、のたうちまわり生きる19歳の青年。登場人物もすべてが、魅力のない者ばかり。それでいて、どこかユーモラスな味に、中毒になる読者もいるかもしれません。かつての私小説のように。この作者の文芸素養の源泉は、もっぱら近代小説にあるのか、むやみにむずかしい、古風な漢語が出てきて、読み始めから辞書が要ります。
道尾秀介/月と蟹
  思春前期のこどもの世界。それぞれ家庭に問題のある男生徒2人と女生徒。こどもはいつの時代も純粋で残酷です。3人を結ぶ絆が、火にあぶられて焼き殺されるヤドカリ、という設定が強い印象となります。おかげで「月と蟹」というタイトルのイメージは希薄になりました。
木内昇/漂砂のうたう
  作者は女性。明治10年ごろの東京・根津の遊郭。遊女の「郭抜け」の話がミステリー仕立てになっています。全編に伏線が張られていて、油断がなりません。主要人物のほとんどが、みずからは前歴を明かしませんが、実は維新で没落した武士の出、と想像すると合点がいきます。これに三遊亭円朝の落語がからみます。「坂の上の雲」の少し前に、たしかにこういう時代があり、こういう生き方をした群像もあったのだと実感できます。タイトルは、ほかにつけようがなかったのか。仕掛けの一部に欠陥あり。
by yagi070 | 2011-01-31 18:24 | ほん

「星めぐりの歌」をめぐる話

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宮沢賢治
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中山歌子(右の写真、左の人物)

浅田次郎の近作長編「終わらざる夏」と、中島京子の昨年の直木賞受賞作「小さいおうち」のどちらの小説にも、宮沢賢治の「星めぐりの歌」が出てきます。「あかいめだまのさそり、ひろげた鷲のつばさ」と歌うこの歌は、1918年(大正7)作の賢治の童話「双子の星」の作中歌。作曲も賢治自身とされてきました。

大正8年に、ビゼーの作をもとに浅草有楽座で新芸術座のオペラ「カルメン」が上演され、人気を呼びました。その劇中歌として北原白秋作詞・中山晋平作曲の「酒場の唄」がつくられ、これを新進女優・中山歌子が「ダンスしましょか、カルタ切りましょか」と熱唱して、大流行します。前年秋、芸術座主宰者の島村抱月がスペイン風邪で死に、年が明けると、愛人だった女優の松井須磨子が後を追って楽屋で縊死、劇的な最期を遂げます。そこで急遽、中山歌子が抜擢され、彗星のように登場したのでした。

ところがなんと、「星めぐりの歌」のメロディーは、歌いだしから、この「酒場の唄」にそっくりそのままなのです。このころ、賢治はしばしば上京して、浅草オペラなどにも親しんでいたようです。みんなが歌っていた「酒場の唄」の旋律に、自作の詩をのせて、賢治も歌ったのでしょう。賢治はこういう「替え歌」づくりが得意だったそうです。やかましくいうなら「詩・宮沢賢治/曲・中山晋平」とすべきところでしょう。ソプラノ歌手の藍川由美さんが、著書でこのことを指摘したとき、熱心な賢治ファンの怒りを買ったとか(2011年1月22日付朝日新聞)。

歌の話はこれだけですが、ドラマはなおもつづきます。中山歌子は私生活もはなばなしく、スキャンダラスな話題もたくさんありました。10歳年下の「妹」(実は姪)、中山愛子も舞台に立たせ、この人も人気者になりました。1925年(大正14)9月5日、東京・大岡山の中山歌子邸に強盗が押し入り、愛子と愛子の夫、それに歌子の9歳になる養女の3人が絞殺されました。歌子は、たまたま病気療養のため自宅を離れていて無事でした。翌年、容疑者が検挙、起訴されましたが、獄中で病死します。3年後の昭和3年8月30日、今度は千住の醤油商が2人組の強盗に襲われ、一家3人が殺されます。容疑者の1人の妻が、愛子の夫の姉だとわかり、大岡山3人殺しも自供し、のち死刑が確定します。先に獄中死した人は、まったくの冤罪だったわけです。

愛子の死にショックを受けた歌子は、天理教の信仰に入り、各地を巡礼したそうですが、昭和3年、一人暮らしていた大岡山の自宅で亡くなりました。36歳。その5年後、宮沢賢治も37歳で世を去ります。

余話をもうひとつ。「カルメン」の舞台では、中山歌子は有名なタバコ工場の場面で「煙草のめのめ」という歌(これも白秋・晋平コンビの作)も歌い、これも評判になりました。1990年9月、晋平の故郷、長野県中野市で開かれた「晋平まつり」で、この「煙草のめのめ」を東京混声合唱団が演奏しようしたところ、地元の禁煙運動団体から「時代おくれだ」と強硬なクレームがつき、演目からはずす、という騒ぎがありました。
by yagi070 | 2011-01-24 21:19 |

季節の壁紙~スイセン

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スイセン
水仙を挿せる李朝の徳利壷かたへに据えて年あらたなり(吉野秀雄)
そのにほひ桃より白し水仙花(芭蕉)
by yagi070 | 2011-01-17 12:27 |

季節の壁紙~フェリシア

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フェリシア
フェリキアとも。愛称「ブルーデージー」。日本名は「ルリヒナギク」。ふるさとは南アフリカ。
by yagi070 | 2011-01-17 12:21 |

季節の壁紙~ヒイラギナンテン

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ヒイラギナンテン
正しくはホソバヒイラギナンテン。本名は、2人の植物学者の名をもらって「マクマホン・フォーチュネイ」。ふるさとは中国。
by yagi070 | 2011-01-17 12:16 |

おもしろ切手

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最近目にした、最も美しい切手。昨年10月4日カナダ発行の10ドル「シロナガスクジラ」。横12.5センチ、縦5センチもあり、カナダ切手の最大、最高額面。凹版、平版、シルクスクリーンのほか、偽造防止のマイクロ文字などさまざまな印刷技術が駆使されています。
by yagi070 | 2011-01-17 12:09 | 切手

年賀状

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あけましておめでとうございます。これがことしのわが家の年賀状のウサギです。
by yagi070 | 2011-01-01 15:14 | 手すさび