メタセコイア

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メタセコイア
カエデの紅葉もよろしいが、針葉樹の巨木の黄葉も豪快な秋の景色。それもいまのうち、まもなくこの大量の葉をはらい落とします。
「生きている化石」メタセコイア(アケボノスギ)は、100万年前に絶滅したと考えられていたのが、第二次大戦中、中国湖北省で生き続けていたのを発見され、その種子からアメリカで栽培、戦後の日本にもたらされて、学校や公園にさかんに植えられるようになりました。昭和天皇御製「わが国のたちなほり来し年々にあけぼのすぎの木はのびにけり」のとおり、メタセコイアは日本の戦後復興を象徴する木でした。セコイアはアメリカ先住チェロキー族の人名、メタはギリシャ語の「後」。セコイア(イチイモドキ・常緑)の後で見つかったから。人類誕生以前から生きてきたので「アケボノスギ」(英名もドーン・レッドウッド)。1属1種。
メタセコイアの絶滅と再発見の壮大なドラマについては、私の記者仲間だった、斉藤清明君が「メタセコイア」(中公新書1224)にくわしく書いています。
by yagi070 | 2006-12-04 09:43 |
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