おもしろ切手

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私はもう30年近く、細々と「帆船切手」を集めていますが、ときどき「一番ほしい切手は?」とたずねられます。その「ほしい切手」とは、たとえば、これ。
1856年に旧英領ギアナで発行された帆船図柄(帆船は英領ギアナの国章)の「4セント」の使用済み切手。英本国からの切手の到着が遅れたので、間に合わせに現地で印刷された臨時切手で、帆船切手としては最も古いものの一つです。印面がごちゃごちゃしているのは、偽造防止のために郵便局員がサインしているから。この切手を1枚だけ、いま郵趣サービス社が売り出し中で、雑誌「郵趣」12月号の表紙にもなっています。今月20日までに申し込めば、抽選で、ということですが、売価128万円といわれては、歯が立たず。
同じシリーズの「1セント切手」というのが、たった1枚しか現存しない大珍品で、現在ニューヨークのどこかの銀行の金庫に眠っているはずです。ということは、いくらがんばってみても、帆船切手の「完集」は頭から不可能な話で、そう思うと、貧弱なコレクターとしては、かえって気が楽になります。
切手1枚に100万円?と、あきれる向きもあるでしょうが、1口1000万円とかで近未来通信に投資して、あれだけ大勢の人がコロリとだまされるのですからねエ。あるところにはあります。
by yagi070 | 2006-12-07 17:38 | 切手
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