玉村方久斗展

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玉村方久斗(たまむら・ほくと)は、京都・新京極の小間物店「玉一」の息子で、本名・善之助。京都市立絵画専門学校を出て上京、「雨月物語絵巻」などの日本画家としての活動のほか、さまざまな分野の芸術家と交流、大正・昭和と果敢に多彩な前衛運動を展開しました。まとまった展覧会は、これが初めて。奔放飄逸な筆さばきで、書も達筆。古典も独自の解釈で生まれ変わらせ、グロテスクでもどこかユーモラスな作風が魅力的。光源氏と六条御息所の哀切な別離場面で有名な、源氏物語・賢木巻の野宮を、春画まがいに仕立てたのには、まいりました。戦後26年、58歳で没。エッセイストの玉村豊男氏は、方久斗の五男です。
2月17日まで、京都国立近代美術館。
by yagi070 | 2008-01-23 18:45 | 展覧会
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